頭皮は、汗をかくとすぐにむわっと臭ってきたり、枕に近づいたらプ~ンと臭かったり…自分で自分の臭いに気づきやすいパーツ。
「毎日シャンプーしているのになぜ?」
「他人にも臭いと思われてそうで恥ずかしい…」
と悩んでいる人も多いでしょう。
キチンと洗髪をしているのに頭皮が臭うという方もいると思います。
これには理由があり、主に「フケ」と「皮脂」が原因とされています。
フケや皮脂自体が臭うということはないのですが、フケや皮脂というのは雑菌にとって格好の餌食となってしまいます。
そのため、頭皮で雑菌が大量に繁殖してしまって炎症を起こしてしまったり、においの元となってしまうのです。
また頭皮臭は、皮脂の酸化などが原因でおこることもあります。
女性の場合だと、加齢で女性ホルモンの働きが鈍くなり、匂いの元になる皮脂の分泌を抑えられなくなります。
偏食、睡眠不足、運動不足やストレスなども増長させます。
日常の生活を見直すことも大切です。
対策としては過剰な皮脂の分泌を抑える事、念入りに頭皮マッサージ(特に耳周り)をする事も効果的です。
頭皮の臭いの原因には、汗や髪の汚れ、そして皮脂などが挙げられます。
そして驚くべきことに、頭皮は、顔のTゾーンの約2倍もの皮脂腺があるんだとか。
その皮脂そのものが酸化したり、汗や老廃物、ホコリなどが混じり合って、菌が繁殖することで、頭皮の臭いが発生してしまいます。
さらに、髪や頭皮を生乾きの状態で放置することも、菌を繁殖させる原因の一つ。
なかでも女性は、男性より髪の長い人も多く、毛量が多いこともあって、乾かしきらずに放置しているなんてこともあるのでは?
シャンプー後はドライヤーなどを使い、すぐに乾かすことを心掛けましょう。
頭皮が臭くなりやすい時間とシャンプーのタイミング
頭皮のうるおいを守ったり、上を滑らかにするのに大事な存在の「皮脂」。
その一方で、実は、洗髪後、4~12時間ほどで、再び頭皮に溜まり毛穴をふさいでしまいます。
また、その溜まった皮脂が頭皮の常在菌の栄養となって、においやかゆみの原因に。
洗いすぎはもちろんダメですが、髪の汚れは、その日のうちに必ず落とすと良いということがいえるでしょう。
特に、毛母細胞が活性化する22時から翌2時にかけてのゴールデンタイムに、頭皮を清潔にしておくことが、健康な髪を育てるための秘訣。
最近では、毎日シャンプーはしないという人も増え、ライフスタイルにもよりますが、「夜寝る前にシャンプーをする」のが、ベターですよ。
頭皮が臭くなりやすい人
男性と女性を比較すると、男性ホルモンの影響により、男性の方が頭皮の皮脂量が多いですが、体質によっても大きく異なります。
脂量が特に多い人、汗をたくさんかく人、ストレスを感じやすい人は、頭皮の臭いを引き起こしやすいことも。
もちろん、頭皮の毛穴の汚れや整髪料をきちんと落しきれていなかったり、自分に合ったシャンプー選びや頭皮ケアが正しくできていない人も、臭いの原因を作っています。
また、寝不足などでホルモンのバランスが崩れていると、皮脂の分泌量に影響するので、要注意。
頭皮の臭いが気になったら、脂質や肉食が多すぎないか、食事面などとも併せて、生活を見直してみると良いでしょう。
頭皮の臭い対策は、健康な頭皮環境作りがカギ!
頭皮の臭い対策としては、毛穴詰まりを予防することがポイント。
毎日のシャンプーで皮脂や汗、フケなどの汚れを落とし、健康な頭皮環境を作ることが基本です。
正しいシャンプーのやり方をチェックしましょう!
まずは乾いた髪全体をブラッシング※して、汚れやホコリを浮き上がらせ、必要な皮脂まで取りすぎないよう、「ぬるま湯」で頭皮をしっかり洗います。
そして、シャンプーで洗う際は、指の腹でやさしくマッサージするようにしましょう。
泡を30秒ほど頭皮につけたまま置いて、汚れを吸着させてから流すのもGOOD。
この時、洗浄力の強すぎるシャンプーで1日に何回も洗うのはNG。
皮脂だけでなく、水分も取りすぎてしまい、うるおいバランスがくずれたり、うるおいのバリアを作りにくくなってしまうことで、雑菌が繁殖しやすくなり、臭いの原因を作ることになりかねません。
特に、男性向けの「クレンジングシャンプー」と呼ばれるものは、女性にとっては洗浄力が強いタイプが多いので注意が必要。
低刺激性のシャンプーがオススメです。
また、シャンプー後は、ヘアエッセンスなどで保湿して、健やかな頭皮環境を保つことも、臭い対策につながります。
※ブラシで髪をとかすこと
正しい頭皮ケアで、イヤな臭いのない、健やかな頭皮を手に入れよう!
汗をかく季節になると、途端に不安になる頭皮の臭い。
健やかな頭皮とうるおいのあるツヤ髪を手に入れたら、そんな心配もご無用となります。
頭皮環境を整える生活と正しい頭皮ケアで、蒸し暑い日でもスッキリさわやかに過ごしましょう♪
\頭皮が臭うのはシャンプーに原因があるってホント?/
本当 頭皮の臭いはシャンプーしすぎが原因の場合が。
「頭皮臭の主な原因は、頭皮から分泌される皮脂にあります。
意外にも頭皮の皮脂量はTゾーンから分泌される皮脂量と比べ、約2倍ともいわれており、皮脂やフケをエサに雑菌が繁殖し、イヤな臭いを引き起こすのです。
では、シャンプーして皮脂を落とせばいいかというと、そうとも限りません。
シャンプーのし過ぎが原因で臭ってしまうこともあるのです。
何度もシャンプーをすることで、頭皮の皮脂が少なくなると、頭皮は乾燥に傾いてしまいます。
すると頭皮から皮脂が余計に分泌されます。
そして、頭皮に元々いる常在菌が皮脂を食べることで、臭い物質を放出してしまうのです」
\頭皮の臭いは加齢臭の勘違いという場合も……/
「頭皮臭は、ストレスやホルモンバランスの乱れ、寝不足、脂質や糖質の摂り過ぎといった、偏った食事によっても起こります。また、油やバターが酸化したような臭いにも例えられる加齢臭は、女性にも発生します。
加齢によって、女性ホルモンよりも男性ホルモンが優位となり、頭皮や首の後ろ、耳周辺などの皮脂分泌が活発化し、加齢臭に。これが頭皮の臭いとして受け取られることもあるのではないでしょうか」
\頭皮の臭い対策はクレンジングシャンプーで適宜、デオドラント製品で対策を/
「毎日しっかりシャンプーをしているつもりでも、ニオイが気になるのは頭皮の汚れを十分に落とし切れていないのかもしれません。毛穴の奥の皮脂や汚れをしっかり落とすには、クレンジングシャンプーを使うのがよいでしょう。
毎日の使用は頭皮に負担がかかるため、週1〜2回を目安に使用します。
○曜日はクレンジングシャンプーの日と決めるのもよいですね。
使用後の保湿も忘れずにしっかりと。
また、この時期はジメジメと蒸し暑くなってきますので、頭皮をサッパリ・スッキリさせたいところ。
冷感成分配合の頭皮美容液を使用するのもおすすめです。
ただし、冷感成分は刺激性の高いものもあるので自分に合ったものを選ぶこと、保湿成分が入っているものを選びましょう。
セルフケアでは、こまめな入浴やシャワーで清潔に保つ、頭皮にも化粧水で保湿を心がける、シャンプー後や臭いが気になるときには頭皮用のデオドラントスプレーを使用するのも効果的です。
クリニックで頭皮臭対策をする場合は、臭いの原因となる皮脂分泌を抑えるため、ビタミンC内服薬の“シナール”を処方することもあります」
\頭皮のトラブルは“頭皮湿疹”かも!その原因は?/
毎日きちんとシャンプーをしているのに、頭皮がかゆい、フケが出る、なんだかニオイが気になるなど…地肌にトラブルが起きてしまうのはなぜでしょうか。
原因は主に以下の5つだそう。
■脂漏性皮膚炎
「20代~30代に多く、皮脂が増加することによって起こります。
誰の皮膚にも“マラセチア菌”という常在菌が存在していますが、これは皮脂をエサにしている菌。
皮脂が過剰に増加すると、マラセチア菌も大量に繁殖してしまいます。
マラセチア菌は皮脂を遊離脂肪酸に分解する働きがあり、脂肪酸が刺激となって皮膚に炎症を引き起こす。
炎症を起こすと湿疹やかゆみが出るだけでなく、皮膚が通常のターンオーバーよりも早めに剥がれるのでフケが目立つように。
また、皮脂が酸化して嫌なニオイを引き起こします」
頭皮トラブルで小谷先生の元を訪れる患者さんのうち、半分くらいの方はこの脂漏性皮膚炎なのだそう。
原因は「体質的なものもありますが、生活習慣も大きな原因です。
ハードワークやストレスで夜でも交感神経が優位になってしまっていたり、カフェインの含まれる飲み物やお酒の飲み過ぎ、糖質の摂り過ぎ、刺激物もNG。
夜更かしや睡眠不足も皮脂を分泌させてしまいます」交感神経が優位だと、男性ホルモンが増えるので皮脂の分泌も増えるんだそう。
ストレスがあると、“大人ニキビ”ができてしまうのもこの理由からなんですね。
■膿痂(のうか)湿疹
「これはいわゆる、“とびひ”と言われる湿疹の仲間です。
誰でも、軽い炎症でかゆみが出る、というのは起こりがちですよね。
かゆいからと、頭を強く引っ掻いて爪で傷をつけてしまうと、傷から細菌が入り感染してしまう。
この膿痂湿疹になると、フケが尋常じゃないほど分厚くなりますので、早めに病院でお薬をもらってください」
膿痂湿疹で病院を訪れる人も、かなり多いそう。頭がかゆいからと、爪を立てて力いっぱい掻くのはNGです。
■アトピー性皮膚炎
生まれつき皮膚のバリア機能が弱く、肌が乾燥していてかゆみや湿疹を引き起こしやすい体質の場合、頭皮もかゆみが出たり、乾燥によるフケが出たりします。
「ただし、アトピー性皮膚炎の場合、頭だけがかゆい、乾燥するといったことはなく、全身に症状が出ます。
なので、ご自身でも頭のかゆみやカサブタが頭皮湿疹かアトピーか、すぐに見分けがつくと思いますよ」
■接触性皮膚炎
「いわゆる“かぶれ”ですね。
頭皮の接触性皮膚炎でいちばん多いのは、毛染めでしょう」一般的な染毛剤だけでなく、一見髪に優しそうなヘナ染めも、実は要注意なのだそうです。
「よく草などでかぶれる植物性アレルギーがある人は、ヘナ染めも要注意です」ほかにも、シャンプーのすすぎ残しや、ワックスなどの整髪料でかぶれるというものよくあるパターンだそうです。
■頭皮の乾燥(皮脂欠乏性皮膚炎)
皮膚を覆う皮脂の膜が減ることにより、水分もキープできず乾燥してしまう症状です。
「ただし、頭皮はほかの皮膚に比べたら、皮脂量がとても多い場所。
皮脂欠乏性皮膚炎になることはあまりないと思います」
\皮膚科医がおすすめするシャンプーと正しいシャンプーのやり方は?/
頭皮湿疹ができてしまった場合、シャンプーは・・・「大切なのは、頭皮の脂をしっかりと落とすことです。
シャンプーも、地肌の汚れをしっかり落とせる種類のものを選びましょう」シャンプーにはダメージケア、くせ毛ケアなどさまざまですが、“スカルプケア”を謳っているものをチョイスしましょう。
「また、頭皮をあまりこすらないということも大切。
ゴシゴシと力を入れてしまうと、傷ができる可能性があるためです。
すると、さらに湿疹が悪化することに。
泡そのものに汚れを吸い取ってくれる作用があるので、しっかりと泡立てて、“なでるだけ”で十分に汚れは落ちていますよ」頭皮湿疹の種類がなんであれ、この方法がおすすめだそうです。
\洗い切れていない皮脂や角質がにおいの原因に!/
頭皮のベタつき・におい、夕方のペタっと感、残念すぎます!髪の毛で覆われた頭皮、におうのは仕方ないんでしょうか…?
「頭皮は皮脂分泌が多いので細菌による分解で、においが発生しやすい部分。
だからこそ洗髪のとき、頭皮の皮脂、角質をしっかり洗い流し、においのもとを残さないことが重要。
ただし、ゴシゴシ洗いすぎて頭皮が乾燥するとかえって皮脂分泌を促すので、頭皮の乾燥を防ぐこともポイントです。
ちなみに、耳の後ろやうなじは、アポクリン腺が発達していてにおいが出やすい部分。
髪と一緒にしっかり洗いましょう」
\洗いすぎることによる炎症がにおいを加速させていた!/
洗い足りないと皮脂が詰まるからといって、ゴシゴシ洗うと頭皮が炎症を起こして乾燥が進み、皮脂の過剰分泌を招くことに…。
\年齢と共ににおいやベタつきが気になるようになるのはなぜ?/
加齢で皮脂の分泌は減るはずなのに、なぜか年々頭皮がベタつくのは私だけ…?
「皮脂は減っても年齢と共にターンオーバーが乱れがち。
頭皮に角質(垢)がたまるとにおいやベタつきのもとに」
\年齢とともにニオイが変化する要因/
1. 女性ホルモンの低下で皮脂の酸化臭が増加。
「元々女性ホルモンには、皮脂の酸化抑制作用があります。
そのため、分泌量が激減する40代後半以降は皮脂が酸化しやすく、古い油のような体臭に。
油の多い食生活も酸化を後押しします」
2. ニオイの原因物質「ノネナール」が増加。
加齢臭の原因物質「ノネナール」は、華麗によって増えるパルミトオレイン酸(脂肪酸)が酸化・分解されて発生。
40歳を過ぎた頃から増加することがわかっています
3. 若い女性特有の「SWEET臭」が激減。
ロート製薬の研究によると、女性には若い頃特有の「SWEET臭」と呼ばれる甘ずっぱいニオイが存在し、その成分「ラクトンC10/ラクトンC11」の体臭中濃度は35歳頃から減少することが判明。
加齢臭のほうが際立ってくる原因ではと推察されます
\ベタベタ汗臭/
汗腺の機能低下で汗がベタベタ&ニオイも発生!ミネラル分が血液に再吸収されないと、ナトリウム濃度が高く、しょっぱいベタベタの汗に。
「全身にある汗腺の機能が、加齢や発汗不足の生活によって低下すると、血液から排泄されたミネラルなどの栄養成分が汗の中に残ってベタベタ汗に。さらに常在菌のエサとなって菌を増やし、ニオイの原因にも」
\ストレス臭/
ストレスはネギ臭さと油臭さを生み出すことに!
「ストレスがあると、汗の中からネギのようなニオイが発生することがわかっています。
皮脂の酸化も進み、ギトギトした油のような体臭にも」
\汗によるベタつきやにおいに『リセットシャンプー』/
頭皮の汗と汚れを落としてアルカリ性を弱酸性に戻すこと!
「夏の頭皮は汗でベタベタ。
汗をかくと肌の表面がアルカリ化するんです。
通常、人間の体内は弱アルカリ性、肌表面は弱酸性になっていて、そのバランスで代謝を保っています。
表面がアルカリ化すると代謝が落ちて免疫力が低下し、頭皮の常在菌が繁殖してベタつきやにおいの原因になることも。
頭皮に残った汗や皮脂、余分な汚れを落としてアルカリ化をリセットすることがポイント。
シャンプーで頭皮をクリアにして、毛母細胞が活性化する22〜翌2時のゴールデンタイムを迎えることを習慣にしましょう!」
\リセットシャンプー基本はこうすべし!/
ゴールデンタイムに合わせ、夜シャンプーする。
汚れをかき取るよう、下から上へ洗う。
頭皮の汚れをきちんと落としつつ、刺激の少ないシャンプーを選ぶ。
\リセットシャンプーの手順/
【STEP1】
38℃のお湯で約3分洗う。皮脂を取りすぎないぬるめのお湯で、自分が思うよりひと息長く洗う。
お湯を近づけ、頭皮をこすり洗い。
これで約80%の汚れが落ちる。
【STEP2】
こめかみから洗う。シャンプーを髪の中間につけ、根元から空気を入れるようにして泡立てる。
まずこめかみから指を入れ、頭頂部に向けてジグザグと動かす。
【STEP3】
生え際から洗う。次におでこの生え際から、髪をかきあげるように指を入れ、後ろに向けてジグザグに動かしながら洗う。
意識して頭皮を動かすように。
【STEP4】
うなじから洗う。頭を下げて、うなじから指をジグザグに動かしながら、頭頂部に向けて洗い上げる。
特に耳の後ろは汚れがたまりがちなので、念入りに。
【STEP5】
トップを洗う。全方向から頭頂部に向けて洗った後に、ここを。
頭頂部は筋肉がないため、頭皮を動かすようにしながら洗う。
全工程で5分くらい。
【STEP6】
よーくすすぐ。プロセスの湯洗いと同じように、頭皮からよくすすぐ。
髪をかき分けるようにしてお湯を当て、すすぎ残しがないようにすること。
頭皮のにおいに効果的なヘッドスパとは?
炭酸ヘッドスパ
炭酸ガスが溶け込んだお湯(炭酸泉)で行うヘッドスパ。炭酸泉は、シャンプーではなかなか落としきれない頭皮の汚れや残留物を取り除き、頭皮にあるたくさんの毛細血管の血流を促進し、髪を作る細胞にまできちんと栄養を行き渡らせます。頭皮のにおいが気になる方におすすめのヘッドスパです。