ヘナの染まる仕組み
ヘナで白髪染めできるのは、ヘナの葉に含まれるローソニアという赤色酵素色素にあります。
タンパク質に反応して絡みつき、髪に膜を貼るようにオレンジ色に発色する性質を持っています。
ですので、白髪には、オレンジ色に見えますが、黒髪には、オレンジ色に見え難い特徴があります。
ちなみに、色合いや明るさの見え方は、白髪の量によって左右されます。
オレンジ色では明る過ぎると感じる方には、ヘナを染めた後にインディゴ(藍)を使った二度染めでオレンジ色を抑えた自然な仕上がりにすることも可能です。
【2種類のヘナの特徴】
ヘナで白髪染めをする際には、ヘナの選定も重要になります。ヘナは、大きく2つの種類に分類ができます。
- 天然のものである“ナチュラルヘナ”
- 科学染料を含んだ“ケミカルヘナ”
という2種類が存在します。
科学染料を含んだヘナとは、“ジアミン”と呼ばれるアルカリ性の染料を加えたヘナです。“ジアミン”とは、ヘアカラーには必要不可欠で、色の発色のベースになるものであり、ヘアカラーによるアレルギーの原因でもあります。
アレルギーでお悩みの方は、“ケミカルヘナ”を使ってしまうと、ヘアカラー同様にアレルギー反応を起こしてしまうので、“ナチュラルヘナ”を使用しましょう。
また、ケミカルの見極め方は、発色の仕組みにあります。
明るさの違いや色が選べるヘナには、“ジアミン”が含まれています。
ヘナの染まりは髪の汚れによる影響をダイレクトに受けるので、髪が汚れている時は先にシャンプーをしてからヘナで染めるようにしましょう。
通常はグラムベースでヘナ:お湯=1:4前後の割合でヘナペーストを作ります。
ヘナで染める前に軽くシャンプーを行い、タオルドライを済ませた髪に塗ると、断然塗りやすくなります。
ヘナの種類により、放置時間は異なりますが、塗布してから1時間から数時間かけて放置した後に洗い流すのが一般的な施術の仕方です。
美容院で温める機械(促進器)を使っても、ヘナがしっかりと染まるまでに最低30分はかかります。
もしも温めない場合であれば、ヘナを全て塗り終わってから最低1時間以上の置き時間が必要です。
ヘナの作用の1つに、体温を下げる働きがあります。
暑さを凌ぐために、インドの方達は、ヘナを使うこともあるそうです。
髪質的に油分が不足している方は、ヘナが取りきれない傾向があるので、その場合は、シャンプーを使用して流します。
低温度の復元ドライヤーを使うと髪や頭皮もよりしっとりまとまるのでお奨めです
ヘナは、油分も取るのでオイルなどを使って補います。
ヘナ グリーンノート
そもそもヘナとはインド産のハーブの一種になります。
植物を由来としたカラーリングのことをいい、植物由来だからこそ髪や頭皮に余計な負担をかけることなくカラーリングができること、髪本来の美しさを導き出してくれるものでもあります。
ですが黒髪の場合にはヘナは使うことができませんし、白髪にも色の入りが悪いのでカラーリングとしては使用しません。
ヘナを用いてカラーリングをすると最初の染めたばかりの色と時間が経ってからの色の見え方が変わる場合もあります。
近頃は天然100%のヘナもれば髪のカラーリングの色が定着しやすいように混ざっているものも販売されています。
髪に余計なダメージや負担をかけずにカラーリングを楽しみたい、頭皮に何かしらの不調がある時にもヘナを使ったカラーリングはとてもおすすめです。
植物由来だからこその安全性もありますので、美容室で迷った時はお気軽にご相談くださいね。
ヘアカラーとして捉えたら
ヘナは明るくならないから
希望の色味や明るさで 決める
明るくするなら ヘアカラーじゃないと無理だからね。
ヘナには炎症抑制や新陳代謝向上などの作用があるので、トリートメントとして使えて、自然でやさしい染毛剤です。
特に40代〜50代女性はエイジングにより頭皮が弱くなります。
頭皮予防も兼ねて是非チェックしてみてください^
ステンレス製やプラスチック製のカップだと温度が下がってしまうので、温度が冷めにくい陶器やガラス製のカップがおすすめです
- ヘナを混ぜた際、柔らかすぎると加温時に顔周りにペーストが垂れてきます。
ヘナと水の割合は「ハーブ150gに対して水200cc」が目安です - ヘナは熱湯で溶くのはNGです(ペットボトルのお湯など)。
理由は熱湯をヘナにかけることによって、ヘナの食物繊維が壊れます。
ヘナの染まりも悪くなって、サラサラの状態になるので塗りにくくなります - 「正しいヘナの溶き方」ヘナを溶くのは「水」「40度くらいのお湯」です
- 通常のお水でもヘナは作れますが、精製水と水素パウダーを混ぜると水素水ができるのでヘナの混合にはおすすめです
- 頭皮に色が残って落ちない場合、スチーマーやミストに10分入れてからシャンプーする
- ヘナをした後、2〜3日は色落ちがあるためシャンプーの後は髪の毛をよく乾かします
- 夏場は汗による色落ちが起こる場合があるので、白い服、タオルは色がつくかもしれないので気を付ける